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細工師の日記
細工師の日記:16
自らが化石と化したような。
2007年12月05日
この半年、そんなカンジで生きております。

かなりスローペースながらも、一応製作そのものは続けてまして。。。
しかし、ピアスを作ればピアスポストを買いに行く時間が取れず、どーにかこーにか仕上がったものがあっても今度は陽のあるうちに写真を撮るタイミングがなく。

正社員って、どうもあらゆる意味で不便(笑)
根本的に向いてないんでしょうねー、全うな人生ってのが。
まー、正社員以外にもまだ前の会社の仕事手伝ったりヒトのイベント手伝ったり、余計なことにばっかり手を出してるってのが大きな理由なんでしょうけども〜。
ソレより何より根が「ぐーたら」。
コレがイチバン大きな理由かなーー(笑)

でも、どんだけペース遅かろうと作る事だけはやめません。
会社なんていつどんな理由で変わる事になっちゃうかわからないけど、自分が作るものはカタチにさえなればいつまでもそのまんま残るから。
それが銀を使う大きなメリットかも。

いつか先の時代になって、ワタシが作ったものが砂の中から掘り出されたとき、専門家でもカタチ見ただけじゃ時代が確定できないぐらい時間も空間も飛び超えたモノばっかり作りたいなぁーこれからは、と目論んでいる最近のワタクシです。
まるでさぼっているかのようですが。
2007年03月28日
ジミ〜〜に作業は続けているのです。

ただ、本業の職場が変わってそれなりの通勤時間がかかるようになったことと、今までのように毎日定時にきっちり退社という仕事ではなくなったことなど様々な環境の変化が相まって、思うようにまとまった作業時間がとれなくなっております。

しかし、ナゼかこういう時期に限ってそれなりにメンドクサイものを作り始めてしまうのが人間というものらしく。

いつになることやら先のことは今のところサッパリ読めませんが、次にアップすることになるのは、たぶん大きめのロザリオになると思います〜(笑)
一段落、か?
2007年01月20日
先日の新作アップもよーやくといった感じでしたが、こちらの日記の更新も実にひさしぶりです。

ギャラリー展示が終わってからこの年末年始、ぼけらーーっと一体ナニをしてたのかと申しますと転職活動をしておりました、本業の。
それなりの紆余曲折はありましたが、どーにか新しい仕事が決まったモヨウ。
これでひと安心、落ち着いて銀作業にかかれそうですわ。

ワタシの作るデザインは最初の板の切り出しがどれだけ正確にできるかで全て決まってしまうモノが多いので、こればかりはキモチにも時間にも余裕を持てる休日の午前中からやることにしておりまして。
まーホントは全工程にこのくらいの集中力をもって全身全霊で製作するのが本来の作家というものなんでしょうけども、ワタシの場合はとにかくアタマの中にあるカタチをソトに出すということが最大の目的なので、いわゆる職人技的な部分は正直自分さえ納得できれば多少いびつだろうがキズがあろうが気にせず完成を目指して進んでしまいます。

普段の作業はテレビを見ながらでもねこを肩に乗せながらでもわりとヘーキでやってしまうぐらいのテキトー作家なのですが、それでも絶対譲れないこだわりというのはあるもんなんですよ。
ぬけがら〜。
2006年12月02日
おかげさまでギャラリー展示は無事終了いたしました。
毎度のことながら直前はどたばたの毎日で、こちらでのお知らせもすっかり忘れ去り...相変わらずのゆるゆる人生ですわ。

このギャラリーでの展示は昨年から始めたのですが、「敷居の低い美術館」がコンセプトのショップに併設されたギャラリースペース兼カフェを破格の安値で借りることができるので、ソレに向けて作品を作ることも展示そのものも他人事のように本当に楽しみなのです。

ギャラリーだけ借りることもできるのですが、せっかくカフェが併設されているので元パティシエの友人を呼んで、毎回彼女の新作スイーツも同時に発表するコラボレーション展として企画しています。
ワタシのシルバーはどう贔屓目に見ても「売れるモノ」=「商品」にはならないタイプのデザインなので、展示だけでお客様を呼ぶことは正直ムリです。
でも、ここに「元パティシエの新作スイーツ」という要素がひとつ加わると状況は一変。
どんな世の中になっても、食べ物ってホントにヒトを呼べるんだなぁ〜〜と毎回つくづく感心します。

ということで、前回の日記でもお知らせしたとおり、今回の展示のために制作した新作画像を4点ほどアップいたしました。
いつにも増して日常生活では使いようがないアイテムてんこもりの状態ですが、どうぞゆっくりと眺めてお楽しみください。
今月は。
2006年11月01日
ここのところ新作、日記、共に更新が滞っておりますが。

実は今月末にとある場所で作品のギャラリー展示をする予定なのです。
気が向いたらそのうちこちらのページでもお知らせしようと思っていますが、展示する作品はほとんど商品画像として既に掲載しているものばかりになりますからどんなもんかなぁ〜という気もするんですよねぇ...

もちろん、まだ掲載していない作品もいくつか出品予定ではあるのです。
夏前頃から生活費を切り詰め→費用を捻出→吹伸発注や地金購入→製作、というルートをくり返しながらジミ〜〜〜に作り続けてきまして、ようやく大物3点を仕上げられそうなヨカンがしております。(あくまでもヨカン)
なにしろそのうちの1点はまだ板の切り出しもしてないもんで...(汗)

まずは最低でもコレだけは出したいと思っているこの3点を仕上げて、そのうえでもし時間があったらデザインだけは決まっているリングを一個作ろうかなと思っているので、まだしばらくは製作に専念することになりそうです。

展示が終わったら全ての画像をアップする予定でおりますので、万が一新作の更新を楽しみにいらしてくださっている方がいらっしゃいましたら(ホントにいるのか?)、どうぞいましばらくお待ちくださいませ〜〜。
作品が海を渡る日。
2006年10月08日
少し前の日記に書きましたが、鞘装飾を担当したカスタムナイフ。

昨日行われたナイフショーで、無事お買い上げいただけたようです。
よかった、よかった♪

今回のショーでは、ワタシがお手伝いした作品を含め出品した7本全てが初日の昨日で完売してしまったそうで、すばらしい技術とセンスをもったメーカーさんにお声をかけていただけた幸運に感謝することしきり。。。

しかし、ひとつだけ残る謎が。

お買い上げになったのは、どうやら全てロシアの方だそうで。
なぜロシア。。。???
ロシアの人、そんなにナイフ好き??

カスタムナイフとして完成した画像をメーカーさんからいただきました。
使用の許可もいただきましたので、こちらで公開させていただきます。

Tさん、ホントにありがとう〜〜〜!!
吹伸。
2006年09月24日
吹伸=「ふきのべ」と読みます。

キャスト製法(いわゆる鋳造)全盛の現代では、同じ銀作家の方でもコレを経験している方は意外と少ないのかもしれませんね。

ワタシのように地金を直接切ったり削ったりして造形していると、必ず銀の切り屑や削りカスがたまります。
これらを全部まとめてとっておき、ある程度の量がまとまったら地金屋さんに持ち込んで希望の厚さやサイズ、形状の地金に吹き直してもらうことを吹伸といいます。
工賃のみで必要な地金が手に入るので新品の地金を買うよりも安上がりだし、定番外のサイズの地金が必要なときなどによく利用するテなのですが、今回ばかりはちょっとタイヘンでした。

なぜなら、前回大量の銀線を吹伸で注文してからまだ半年ほど。
普段から「地金は1mmたりともムダにしない」をモットーにどんなに細かい切れ端でも有効利用して製作しているため、そうカンタンに銀くずがたまるわけがないのです。
でも、この銀地金価格高騰の折、もはや手元にマトモな大きさの地金は残っていません。しかし、作りたいデザインはどれもこれも大きな地金を必要とするものばかり。
散々悩みましたがもう背に腹は変えられません。
小さめのパーツならまだ充分にとれる大きさの板から、いつか使う機会があるかもと
大事にとっておいた失敗作や気に入らない造形物の類いまで今ウチにある銀材という銀材を全てかき集めて先週末、行きつけの地金屋さんに持っていってきました。

今週中には注文したサイズの銀板が2種類、手元に戻ってきます。
さー作るぞ〜遊牧民風味♪
突如として。
2006年09月15日
新作ができました。
今まで日記上に書いていた遊牧民風味でもなく、コルセットリングでもなく、なぜか「かんざし」です...

時々あることなのですが、テレビやブラウザの画面を見ていて突如脳内に降ってくる言葉があって、それに引っ張られるようにいろいろなイメージが点滅しはじめます。
こんなときは、全てがうまく転がるとき。
展開図面は一発で描き上がるし、使用銀材は全部手持ちのものでまかなえるし、実際銀に手を入れはじめれば失敗なしで一気に仕上がったりします。

今回の言葉は「極楽鳥花」でした。

ワタシは作品のイメージを固めたり、デザインを描くときに参考資料のようなものは一切使いません。
大抵は自分の中にある「何かの記憶」を思い出すようにしてデザインが決まって行くのですが、こんな風に言葉から始まるときは最初に一回、その言葉について調べることにしています。
場合によってはその言葉が何を意味するのか全くわからないこともあるもんですから。。。

というわけで、極楽鳥花の画像をいくつか見て、そのまますぐに図面を描いて作ったものが今回のかんざしです。
近日中に画像を撮影しますので、いましばらくお待ちください。
デカすぎた。
2006年09月04日
リングブレスの画像もUPできたことだし、今月はイベント出展もあるしということで、ひさびさにちょっと見栄えのする遊牧民風味の胸飾りでも...なーーんて思いついちゃったのが運のツキ。

ただでさえ地金が高いというのに遊牧民ですよ、おくさん。
知らないヒトも多いと思いますので説明いたしますと、ワタシが「遊牧民」というキーワードを発したらそれは「使用地金が限りなくキロ単位に近い」という意味なのです。
つまり、デカイ。

別に、デカイことを前提にデザインを考えているわけではないのですが。
方眼トレペに向かってシャープペンを持つと手が勝手に描き出すのです。紙からはみ出す勢いでノビノビと。

おかげさまで今回のデザインもデカデカとしております。
「きっと足りない。でも、金額的に今買えるのはこれだけ」と心の中でため息つきながら購入した10cm×10cmの銀板は、やはりパーツ半分だけしかとれませんでした。

いつになったら出来るんでしょうかねぇ〜、この「遊牧民風味」...
鞘の銀装飾。
2006年08月26日
無事、発送も済んで、あとはナイフメーカーさんの方で鞘への取り付け作業が終われば完了です。
一応ワタシの仕事はこれでおしまい、ということでちーさく画像をのせておきましょうか。
鞘に取り付けた状態でどうなるか...はナイショです。

前回の日記でも書いたとおり、先週からは新しい作品にとりかかっています。
リングブレスはあと市販のマシンチェーンを買ってブレス部分を作れば終わり。コルセットリングは手元にあったドリル刃がしばらく使わない間に全然切れなくなっていて作業がストップ中。

まぁ、何がなかったって金がなかったから進んでないんですけどね。
ホント、いい加減にして欲しいぞ銀地金相場。
去年の倍ってどーゆーことだよ?
根本的な問題。
2006年08月19日
今日は朝からシース装飾の仕上げ作業です。

ワタシの作るものは、キャスト製品のようにバフで一気に研磨ということができない形状のものがほとんど。
あまり使わない(というか、自分では持っていません)リューターでもやり難そうな奥や裏側まで入り込んだ形状ばっかり。

そんなこともあって、本日の仕上げもじみ〜にまずはウィノールをつけたセームできこきこと磨き、狭い隙間やパーツの奥、裏側は竹串にセームを巻き付けてちまちまちまちま...それが終わったら今度はヘラがけ。
最後にもう一回、セームで全体を磨き上げて完成です。

がんばりましたよ、今日も。
おかげさまで背中が、肩が、ガチガチに固まっております。

……いや、ホントは違うんだけどね。
いつまでたっても友達のお下がりの折りたたみ机に980円の丸イスで作業してるのが主な原因。
正式な作業台でないことはまぁ許すとしても、思いっきり高さの合わない丸イスってどうなのよ、自分?
焦がしてナンボ。
2006年08月15日
しばらくかかりっきりで作業していたシースの銀装飾が一段落。
あとは仕上げの磨きとヘラがけだけなので、これは週末、朝から作業できる日に回します。
別に平日の夜磨いたからといってなにが変わるということではないんですけど、最後のひと磨きは明るい光の下でやりたいなぁ、と思うのです。

特に、今回のようにひときわ気合い入れてがんばった作品のときはなおのこと。
ワタシの中での一種の儀式、なのかも。

ということで、今日から自分の作品づくりを再開しました。
今回新しく作り始めたのは、リングブレスと先日画像をアップしたコルセットリングの板材を使ったデザイン。
デザイン的に厚さも大きさもちょっとある地金をけっこうな距離ロー付けしなければならないので、必然的にバーナーの炎はデカく激しく...そしてもれなく前髪が焼けます。
実際に炎に触れなくても、銀ロウがうまく流れたかどうかを見極めるために顔を近づけただけでヘアバンドからこぼれた前髪は一瞬にしてチリチリと灰になっていくのです。
ワタシにとっては日常茶飯事のことなのでもはや気にもしていませんが、たま〜に美容院などに行くと「生え際の髪だけすっごく短くなってますけど...?」と聞かれてしまいます。

そうだよねぇ〜。
フツーもう少し気にするもんだよねぇ〜、仮にもオンナなら。
でも、焦がしてナンボ!なんですよ、ワタシの場合。
今日は休憩。
2006年08月11日
先日から調子が悪い手首がいまいちなのと、削りだし工程が一段落したのとで今日の作業はお休みです。あと、暑いしネ。

明日からは、鏡面仕上げにするためにひたすら銀を磨きます。
今どき、鏡面にするために「手磨き」なんかしてるのはよっぽどヒマなのか、単なるこだわりか...といったところですが、ワタシの場合は好きでやってます(笑)

実際の作業中には、けっこう「だりぃな〜。」とか「めんどくせー。」とか思いつつ手を動かしたりしてることもしょっちゅうなんですが、銀を触ってる、っていうのが落ち着くんでしょうねぇ。
ロストワックス法を使わないというのもそこらへんがイチバンの理由かも。

やっぱり、銀細工を作ってる以上は銀そのものと格闘しないとねぇ〜。
ツマンナイもん。
痛いっす。
2006年08月08日
今年に入ってから銀地金の価格高騰が続いていることもあって、ずっと在庫のある銀線を使ったものばかり作っていたせいか、久々の地金を削る作業で手首や親指の付け根に痛みが出始めまして。

特に利き手でない左手の親指の付け根が重傷です。

なぜ利き手じゃないのかと申しますと、確かに右手はヤスリを持って動かすのでそれ相応に力がかかるのですが、それ以上に左手はヤスリをかけるために銀板や細かいパーツをぎっちりと握って押さえ続なければならないからなのです。
そんな時のために「手万力(てまんりき)」という、ミョーな名前の工具もあるのですが。
まぁ、何にでもあてはまることですが、これはこれで「あってよかった!ありがとう昔のヒト♪」という場合もあり、「むしろジャマ...」な場合もあり。

ワタシが彫金の基本を習った先生は「欲しい道具は自分で作るもの」とよく言っていましたが、自分がこうしてそれなりに大きなモノ、複雑なモノを作るようになって初めてその本当の意味が解るようになりました。
夏場の作業。
2006年08月06日
本日も引き続きシースの銀装飾を作ってます。

今は地板部分の削りだし中。
ワタシは機械を使わないので、各種ヤスリをとっかえひっかえしながらちまちまと削るのですが、これがけっこう体力を使います。
エアコンの真下に座って、動かしているのは手先だけなのにオデコから背中からたらたらと流れ出す汗。連続して作業するのはだいたい2時間が限度です。

まー体力的な問題というより、精神的な問題のような気もしますが。
トシ取るとこらえ性がなくてねぇ...

ひとしきり作業したら、近くに落ちてる猫を拾って遊んだり一緒に昼寝したりしてだらけ放題だらけて、だらけ飽きたらまた作業。

最近はそんな週末を過ごしております。
なぜか突然。
2006年08月03日
7/21からちまちまとサイトの構築をはじめて10日間あまり。
今のところ特にどちらからリンクを貼っていただいているわけでもなく、まぁそのうちご訪問者が現れればいいなぁというぐらいでのんびり構えていたのですが、ここにきてなぜか突然自分以外のどなたかのアクセスが。。。

こりゃイカン!と、あわてて日記を書き始めた銀細工師です。

ここでは日々の銀作業についての所感などを書いていこうと思っておりますので、まずはただ今現在製作中の作品について。

今は、とあるカスタムナイフメーカーさんよりご依頼のシース(ナイフの鞘)の銀装飾を一番中心にして作業をすすめております。
この装飾のデザインは、先方様のご希望もあって「角」と「しっぽ」がついています。
で、本日の作業は角の造形としっぽの一時仕上げ作業。
ん〜〜〜、角はまぁまぁの出来、かな。
ちょっと捩るときに失敗して稜線に傷ができてしまったので、余計な成形作業が増えちゃった。
しっぽは....これから先が一番大事かつキケンな造形なのでまだなんとも。

ホントは作業中の画像があれば、興味のある方にはもっとオモシロいんだろうなーと思いつつ、ヒトからも「そういう作業紹介の画像があればいいコンテンツになるのに。」とさんざん言われつつ。
正直、作業中にそんな余裕あるかぃ!と心の中で思うのデス。
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